はじめに
避妊に失敗したときの緊急手段である「アフターピル」。
「薬局で買えるの?」「値段はいくらくらい?」「市販化はいつから?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、2025年8月現在、日本の薬局では市販購入はまだできません。ただし、厚生労働省が市販化の方針を正式に決定したため、今後薬局での購入が可能になる予定です。
一方で、アフターピルは「できるだけ早く服用すること」が効果を高めるために最も重要です。市販化を待つのではなく、今すぐに必要な場合はオンライン診療での受診が最も確実な方法です。
アフターピルとは?種類と特徴
アフターピルは緊急避妊薬のことで、避妊に失敗した性交後に服用することで妊娠を防ぐ薬です。
レボノルゲストレル錠(ノルレボ・ジェネリック)
- 72時間(3日)以内に服用が必要
- 最も普及しており、副作用が比較的少ない
- 正規品の「ノルレボ」と、安価なジェネリックがあります
ウリプリスタル酢酸エステル錠(エラ)
- 120時間(5日)以内まで服用可能
- より長い時間に対応できますが、値段は高めです
薬局でアフターピルは買えるのか?
日本の現状
現在の日本では、アフターピルは医師の処方箋が必要な医薬品です。薬局やドラッグストアで市販薬のように自由に購入することはできません。
薬局で受け取れるケース
ただし、次のような方法で「薬局で受け取る」ことは可能です。
- 病院やクリニックで診察を受け、処方箋を薬局に持ち込む
- オンライン診療を受け、最寄りの薬局で薬を受け取る
アフターピルの値段相場
アフターピルの料金は、医療機関や購入方法によって大きく変わります。
病院・クリニックで処方
- ノルレボ正規品:12,000〜20,000円
- ジェネリック:7,000〜15,000円
- 120時間ピル:15,000〜25,000円
(別途、診察料1,000〜3,000円程度)
オンライン診療
- ジェネリック:5,000〜10,000円
- 正規品ノルレボ:10,000〜15,000円
- 120時間ピル:12,000〜20,000円
👉 オンライン診療は、病院より安い傾向があり、待ち時間や移動が不要というメリットがあります。
最新情報:アフターピル市販化の方針が決定
2025年8月27日、厚生労働省はアフターピルを処方箋不要の市販薬として薬局で販売する方針を正式に示しました。
市販化のポイント
- 年齢制限なし
- 親の同意不要
- 薬剤師による説明と「面前服用」が必須
- 「特定要指導医薬品」に区分される予定
すでに2023年から一部薬局で試験販売が行われており、問題となる健康被害は報告されませんでした。その結果、市販化へ大きく前進した形です。
予想される薬局での値段
市販化後は以下のような価格帯が想定されています。
- ノルレボ正規品:8,000〜12,000円
- ジェネリック:3,000〜7,000円
ただし、実際に薬局で買えるようになるのはもう少し先のことです。
今すぐ必要な方へ:オンライン診療が最も確実
アフターピルは服用が早ければ早いほど効果が高いことがわかっています。
市販化を待つのではなく、今すぐ必要な場合はオンライン診療を活用するのが最も安全で確実です。
オンライン診療のメリット
- 24時間受付、すぐに診察可能
- 当日中に最寄り薬局で受け取れる
- 自宅配送にも対応(最短翌日)
- 病院より安い料金設定が多い
まとめ
今すぐ必要な場合は、オンライン診療による即日処方が最も安心で確実。
日本では薬局で市販購入はまだ不可。ただし市販化は正式に決定済み。
値段の相場は
病院・薬局:7,000〜20,000円
オンライン診療:5,000〜15,000円